運命の交差点

今日はゲームの話をします


え？介護の話とか入居者の話はどうしたって？
わかってますとも、安心ください
とにかく話したいんです


下に画像があるんですけど、このゲームは本当に名作でして
僕がおそらく1000時間はやったと思います、」いや本当に
このゲームはいわゆる

１，ボスもヒーローもいない
２、レベルアップもない
３，ただ写真と一緒に文章が出てくるだけ


なんですよ、え？面白いかって


面白いに決まってんでしょうがっ！！！！！！！


何が面白いか、そしてこれがなぜ入居者様に関係あるのか説明します

１．それぞれが主人公、それぞれの目的

このゲームはある時代に東京、渋谷に偶然それぞれ違う目的で集まった8人を
合計5日間のエンディングまで見届けることが目的となります

どういう風に進むかというと文章で基本進み、途中で主人公の文章が途切れ「続く…」みたいな
状態になるんですけど、ほかの主人公の文章から続きが読めるようになってるんです

面白い…（うっとり）

上に書いたように8人（隠しで2人ほどいます）にはそれどれ目的があります
渋谷で働く刑事だが、急にテロにまきこまれる人
怪しげな宗教に入り、幹部になっていく人
外人部隊だったが故郷に素直に戻れない人など


皆様、電車にのって目の前の人を見て
「どんな仕事してたらこんな格好するんだよ？」
みたいな事とか尊敬する、あるいは親しい人の事を思って
「この人、普段どんな生活してんだろ？」
みたいな事ありませんか？

え、ない？

そうですか（あきらめ）…

２，現実にもあるかも、という妙なリアリティ

それぞれの人にはそれぞれの目的があるんです
それはゲームも実生活も一緒だと思います
この、人の人生を覗き見るっていうとあれですけど、そういうことを
僕はこの介護を通して体験してるんだな、ってたまにこのゲームを思い出しながら仕事を
してる気がするんです。

そしてこのゲームの特徴として

３、連鎖するそれぞれの主人公のシナリオ

1人の主人公のした事がほかの主人公のシナリオに変化が起きるという点が秀逸なんです
例えばAさんが公衆電話にテレホンカードを置きっぱなしにしたことで
5分後Bさんがそれを使い大切な人に電話ができた、などそういう連鎖なんです

現実に難しいですが、誰かのしたことが誰かの影響になっているっていうのが
素晴らしいんです。


…さて、このゲームは当時思ったより売れ行きがいかなかったんです
「時代が早すぎた」「明確なボスもいないのに面白みがない」
など批評的なものばかりでした

しかし今現在ではサウンドノベル、という音＋小説という斬新さが再評価され
まだ新人時代の窪塚洋介さんやダンカンさんなども出演しています


無理やり介護につなげましたが、ドラクエより僕はこちらを勧めます

はい、マクドナルドです

1階の皆様がテイクアウトしたハンバーガーを楽しんでいる様子です
皆様（入居者様）にとっては新しいかもしれませんが


僕にはもうノスタルジーしかありません
いや、たまに食べますよ？もちろん


でも、マックとなると高校の時に友達と散々安いハンバーガーを
食べてた事を毎回思い出すんですよ

その時のポテトの匂いとか、壊れかけの椅子とか
落書きされているトイレの扉とか
時代にもよるかもしれませんが、その時その時に懐かしさを覚えるんです

きっと入居者様にとっての懐かしいものも、あるんでしょうね



本日はここまで


こまくさ　石川　　岸野


追伸…実は今月末でこまくさを去ることとなりました
　　　クビじゃないですよ？異動です（必死）
　　　今後は引継ぎの方に任せます、次のお知らせは新しい方に書いてもらうとします